ご趣味のマラソンを始めたきっかけは? もともとタバコを1日2箱ほど吸い、お酒もたくさん飲む生活をしていました。40歳になり、「このままでは健康ではなくなるかもしれない」と感じて、きっぱりとタバコをやめたんです。せっかくタバコをやめたのだから、何か体に良いことをしようと思い、ランニングを始めました。
マラソン中に、体調面で気を付けていることはありますか? 走ると血糖値が下がるので、走る前はあまりインスリンを打たずに血糖値を上げておき、走り終わる頃にいつもの血糖値に戻るように調節しています。特にフルマラソンの前は、インスリンを全く打ちません。
血糖管理は難しいですか? 糖尿病があると、常に糖分の摂取量に気を配らなければいけません。 食事の前に、白米や麺類など炭水化物を「今日は100g食べるぞ」と計算して、それに見合ったインスリンの量を決めて打つのですが、その作業には慣れが必要かもしれません。特に、ランニングやフルマラソンで低血糖にならないよう調節するには熟練の感覚が必要です。
血糖変動はどのように確認していますか? 自分の中で「あ、これは低血糖になるぞ」という感覚があるので、その感覚があったら必ずFreeStyleリブレで血糖値の折れ線グラフを見て、グラフが下降線になっていたら急いで糖分を摂取するようにしています。
普段の食事で気を付けていることはありますか? 私の場合、白米、うどん、食パンなど、白い炭水化物を食べると急激に血糖値が上がるので、Ⅰ型糖尿病になってからは、白い炭水化物を控えるようになりました。パンは全粒粉のものを選びますし、普段のごはんも妻が雑穀米に切り替えてくれました。朝は食パンを半切れほど。昼食は麺類を食べることもありますが、夕食は基本、炭水化物を摂りません。そういう食生活に変わりました。
【FreeStyleリブレのある生活について】 FreeStyleリブレを使ってみて、良かったことはありますか? 私の生活にとって、FreeStyleリブレは“良かった”というより“欠かせない”ものです。自分の血糖値を可視化できる唯一の手段であり、生活の一部です。
普段、どのようなタイミングで血糖値を調べますか? 食事の前、食事の後、走っている間は、常に血糖値を見る習慣がつきました。以前使用していたFreeStyleリブレはその都度リーダーでセンサーをスキャンしなければけませんでしたが、現在使っているFreeStyleリブレ 2 はスマホでいつでも血糖値をチェックできるので、とても便利になりました。
S・A様にとってFreeStyleリブレはどんな存在ですか? 医学の進歩を感じさせるものですね。指先穿刺での血糖測定は私もたまにやりますが、痛いんですよ。何十人という糖尿病の先輩方に話を聞きましたが、FreeStyleリブレが登場して指先穿刺での血糖測定をやることが少なくなったことを、皆さん喜んでおられました。
奥様に伝えたいことは? 低血糖になりそうな時に糖分の摂取をすすめてくれたり、日ごろからインスリンを打ち忘れていないか聞いてくれたり。「打った?」というのが、家族の合言葉みたいになっています。病気と戦っていく中で、そういうことがすごくありがたいですね。心から感謝しています。
今後の目標を教えてください。 この病気とうまく付き合って、健康に、ランニングも続けていきたいです。(糖尿病になると)みんな最初は不安なんですよね。私はワインが好きなのですが、Ⅰ型糖尿病になってもワインも楽しめるし、マラソンもできるということをSNSで発信し、同じ病気をもつ仲間の不安を少しでも和らげることができればと思っています。
糖尿病のある方へメッセージをお願いします。 病気だから何かをやめなくてはいけないとか、食べられないものがあるとか、お酒が飲めないとか、そんなことは一切ありません。血糖管理さえすれば、今まで通りの自分でいられるということを、みんなに伝えたいです。
奥様よりコメントをいただきました 低血糖になると体へのダメージが大きいと知ってから、低血糖にならないかを一番心配しています。FreeStyleリブレ 2 を使い始めてからは、自分のスマホで夫の血糖値をチェックできるので安心感がありますね。 マラソンの練習で一緒に走っているときに低血糖を起こしたり、夫が寝ているときに低血糖で危険な状態になったりしているときも、自分が気づくことができれば対処が可能になるので、それが自分の安心につながっています。